2021年からWTAの大会カテゴリーが新しくなりました。男子のATPの大会カテゴリーと同じように、1000、500、250という分け方になって分かりやすくなりました。
WTA女子テニスの大会カテゴリー 2021年から
2021年からのWTAの大会カテゴリーは、WTA1000、WTA500、WTA250という呼び方になります。2020年までのプレミアやインターナショナルという呼称から、男子のATPツアーと整合する方向に変更されました。
これまでとの比較と、男子のATPツアーでの呼称との比較をすると次のようになります。
WTA2021年から | WTA2020年まで | ATP(男子) |
---|---|---|
グランドスラム | グランドスラム | グランドスラム |
WTAファイナルズ | WTAファイナルズ | ATPファイナルズ |
WTAエリートトロフィー | WTAエリートトロフィー | なし |
WTA1000 | プレミアマンダトリー プレミア5 |
ATPマスターズ1000 |
WTA500 | プレミア | ATP500 |
WTA250 | インターナショナル | ATP250 |
WTA125 | WTA125kシリーズ | ATPチャレンジャーツアー |
プレミアマンダトリーとプレミア5がWTA1000に、プレミアがWTA500に、そしてインターナショナルがWTA250となります。
その下のWTA125kシリーズも、kを取ってWTA125となります。尚、WTA125は、WTAツアーレベルというときのWTAツアーには通常含まれません。
WTA女子テニスの大会カテゴリーと優勝ポイント
報道によると優勝ポイント数は次の通り。
カテゴリー | 優勝ポイント数 |
---|---|
グランドスラム | 2000 |
WTAファイナルズ | 最高1500 |
WTAエリートトロフィー | 最高700 |
WTA1000 | 1000または900 |
WTA500 | 470 |
WTA250 | 280 |
WTA女子テニスの大会カテゴリー別ポイント一覧
グランドスラム | WTAファイナルズ | WTAエリートトロフィー | WTA1000その1 | WTA1000その2 | WTA500 | WTA250 | |
優勝 | 2000 | 1500 | 700 | 1000 | 900 | 470 | 280 |
準優勝 | 1300 | 1080 | 440 | 650 | 585 | 305 | 180 |
準決勝 | 780 | 750 | 240 | 390 | 350 | 185 | 110 |
準々決勝 | 430 | 215 | 190 | 100 | 60 | ||
R16 | 240 | 120 | 105 | 55 | 30 | ||
R32 | 130 | 65 | 60 | 30 | 1 | ||
R64 | 70 | 35 | 1 | 1 | – | ||
R128 | 10 | 10 | – | – | – | ||
予選勝者 | 40 | 30 | 30 | 25 | 18 | ||
Q3 | 30 | – | 22 | 18 | 14 | ||
Q2 | 20 | 20 | 15(20) | 13 | 10(12) | ||
Q1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 |
R:ラウンド
Q:予選
WTA1000その1:チャイナオープン*、BNPパリバオープン、マドリードオープン、マイアミオープンの4大会。旧プレミアマンダトリー。
WTA100その2:ウェスタン&サザンオープン、カタールオープンまたはドバイテニス選手権(1年交替)、イタリア国際、ロジャーズカップ、武漢オープン*の5大会。旧プレミア5。
- WTAファイナルズやエリートトロフィーでは、ラウンドロビンでの成績によりポイント数が変わります。
- 準々決勝以上では、シングルスもダブルスも同じポイント数ですが、R16以下は、ドローの大きさによって変わります。WTA1000その1の1回戦に参加した場合は10ポイントですが、WTA1000その2、500、250の1回戦では1ポイントとなります。
- R16は、16人選手がいるラウンド(R)のこと、もしくは、トーナメント表の組み合わせが8ペアあるラウンドのこと。
- 現在のテニス大会の一番大きなドロー数は、128です。シングルエリミネーション方式のテニス大会では、ドローのサイズは必ず2の乗数になり、ドロー数96の場合のドローサイズは128、56の場合は64となります。差分は、シード選手のByeとなります。
- 例えば、ドロー数が128の大会なら、1回戦はR128、ドロー数が28の大会では1回戦はR32になります。
- (20)と(12)は、予選のラウンドが2回戦までだった場合のポイント数です。
引用元:wtatennis.com (2021/1/25)
*パンデミックにより、2020年からの中国での大会は開催されていません。ペンシューアイ選手の件もあり、WTAは2021年12月、中国や香港でのWTA大会の開催凍結を発表、2022年はメキシコのグアダラヤラでWTA1000の大会が開催されます。グアダラヤラでは、2021年のWTAファイナルも開催されました。WTAファイナルは、2019年から2028年まで中国・深センで開催の予定でした。
テニスの大会カテゴリーとは?
プロテニスの大会は、レベルごとにカテゴリー分けされています。上位のカテゴリーの大会程、賞金額と選手に付与されるポイント数が大きくなります。
選手は、獲得ポイント数によって世界ランキングが決まります。
ランキングが上位であるほど、上位カテゴリーの大会への出場権が得られます。
言い換えると、プロテニスの世界は、格付けシステム。ポイント制を採用することで、みんなに分かりやすく、平等に機能するシステムとなっています。
ポイント制は、男女別となっていて、女子が獲得するのは、WTAポイントです。(男子はATPポイント)
女子プロテニスの大会は、大きく分けて3つ。
- グランドスラム
- WTAツアー
- ITFサーキット
1のグランドスラムが最上位の大会で、次が2、そして3です。2と3は、その中でカテゴリー分けがあります。
大会数は、1は4大会、2と3は、コロナの影響がなかった2019年度でそれぞれ55大会、554大会ありました。下位大会ほど数が多くなります。
WTAツアーとは、WTA(女子テニス協会)が管轄する一連の大会のことです。図では紫の部分です。
また、WTAツアーレベルの大会という場合には、通常、グランドスラムからWTA250までのツアーを指します。
ITFサーキットは、ITF(国際テニス連盟)が管轄する大会です。
まとめ
WTAツアーの大会カテゴリーは、2021年から呼称を変えた。ATPと同じように、WTA1000、WTA500、WTA250と数字名になった。
参考:skysports.com
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