テニスのグランドスラムと呼ばれる全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンの四大大会は、テニス最高峰の大会であり、賞金額も最高です。四大大会の賞金を比較してみました。
グランドスラム2020 賞金比較
2020年は、COVID-19の影響で、3月からツアーが休止となったため、予定通りの賞金が付与されたのは、1月開催の全豪オープンのみでした。
全仏オープン、全米オープンでは、賞金総額は縮小、また、ランキング下位の選手たちの収入を確保するため、1、2回戦や予選の賞金が引き上げられた一方で、上位ラウンドの賞金が減額となりました。
ウィンブルドンは、開催中止を余儀なくされ、全米オープンでは予選や混合ダブルスが行われませんでした。また、全仏オープンは、日程を延期しての開催となりました。
グランドスラム2020 優勝賞金比較
最も高額なシングルスの優勝賞金は次の通り。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$4,120,000 | €1,600,000 | – | $3,000,000 |
約3億900万円 | 約1億9600万円 | – | 約3億2000万円 |
レートは、大会時期のものです。グーグル調べ。ウィンブルドンは開催されませんでした。
すべてで通貨が違うので、日本円で比較することにします。
全仏オープンでは、昨年の30.43%減、全米では22%減でした。一方全豪では昨年より0.49%上昇しましたが、日本円にすると全米オープンが最高額です。
ダブルスでは全豪オープンが最高となりました。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$760,000 | €319,652 | – | $400,000 |
約5700万円 | 約3920万円 | – | 約4260万円 |
混合ダブルスは全仏を追記予定。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$190,000 | 未発表 | – | – |
約1400万円 | – | – |
グランドスラム2020 賞金総額比較
総額で見ると次の通りです。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$71,000,000 | €38,000,000 | £10,000,000 | $53,402,000 |
約53億3000万円 | 約46億6600万円 | 約13億3400万円 | 約57億2400万円 |
ウィンブルドンは開催されませんでしたが、1000万ポンドを出場予定だった選手に配りました。
シングルス本戦入り予定だった256選手に2万5000ポンド、シングルス予選に出場予定だった224選手に1万2500ポンド、ダブルス本戦の120選手に6250ポンド、車いす部門に参加予定だった16選手に6000ポンド、そして車いすクアードの選手に5000ポンドが、付与されました。
全仏と全米の総額は昨年の約9割となっています。全豪では1割以上の上昇。それでも日本円比較では、全米オープンが最高額でした。
グランドスラム2020 1回戦の賞金比較
近年は、どの大会でも下位のラウンドでの賞金額をより上昇させていく傾向にありますが、今年は、全仏オープンで特に、30%以上の増額となり、比較でも全仏が最高額です。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$90,000 | €60,000 | – | $61,000 |
約676万円 | 約737万円 | – | 約650万円 |
シングルス予選の1回戦ではどうでしょうか。予選が行われたのは全豪と全仏だけで、全豪が最高額となりました。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$20,000 | €10,000 | – | – |
約150万円 | 約123万円 | – | – |
2020まとめ
テニスのグランドスラム、2020年の賞金額は、COVID-19の影響で、全豪オープン以外では縮小となった。シングルスの優勝賞金では全米オープンが、ダブルスでは全豪オープンが最高額であった。一方シングルス1回戦の賞金は全仏オープンが最高額である。
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グランドスラム2019 賞金比較
グランドスラム2019 優勝賞金比較
最も高額なシングルスの優勝賞金は次の通り。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$4,100,000 | €2,300,000 | £2,350,000 | $3,850,000 |
約3億800万円 | 約2億7860万円 | 約3億1600万円 | 約4億1840万円 |
レートは、大会時期ではなくすべて2019/7/28のものです。グーグル調べ*。⊛
すべてで通貨が違うので、日本円で比較することにします。すると全米がダントツで高額です。
ダブルスではどうでしょうか。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$750,000 | €580,000 | £540,000 | $740,000 |
約5634万円 | 約7026万円 | 約7260万円 | 約8042万円 |
混合ダブルスでは。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$185,000 | €122,000 | £116,000 | $160,000 |
約1390万円 | 約1478万円 | 約1560万円 | 約1739万円 |
どちらも全米が最高です。
グランドスラム2019 賞金総額比較
総額で見ると次の通り。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$62,500,000 | €42,661,000 | £38,000,000 | $57,000,000 |
約46億9525万円 | 約51億6817万円 | 約51億970万円 | 約61億9447万円 |
やはり全米がダントツです。
グランドスラム2019 1回戦の賞金比較
近年は、どの大会でも下位のラウンドでの賞金額をより上昇させていく傾向にあります。というわけでシングルス1回戦を比較してみます。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$75,000 | €46,000 | £45,000 | $58,000 |
約563万円 | 約557万円 | 約605万円 | 約630万円 |
やはりここでも全米が最高ですが、総額や優勝賞金の差を考えると全米とウィンブルドンの1回戦での賞金差は小さく、ウィンブルドンでのほうが下位ラウンドへの賞金の配分が大きいことが分かります。
シングルス予選の1回戦ではどうでしょうか。
全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
A$15,000 | €7,000 | £7,000 | $11,000 |
約113万円 | 約85万円 | 約94万円 | 約120万円 |
予選でも全米が最高額ですが、全豪が健闘してます。
*各通貨のレート
この記事を書いている2019/7/28のグーグル調べの為替レートは、
- 1豪ドル(A$)=約75.12円
- 1ユーロ(€)=約121.14円
- 1ポンド(£)=約134.46円
- 1米ドル($)=約108.68円
でした。上記の円換算はこれらのレートで計算したものです。
日本円で比較しましたが、金額が大きいこともあり、為替レートによってだいぶ額が変わってしまいます。たとえば、英ポンドは、2015年には1ポンド194円以上と約60円も高かったことがありますし、豪ドルも1豪ドル100円以上の時期がありました。逆に米ドルが75円台だったり、ユーロが95円台だったこともあります。
2019まとめ
テニスのグランドスラム、2019年の賞金額はどの分野でも全米オープンが最も高額である。
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