テニスのグランドスラムのシングルスには、男女各128選手が出場します。テニス大会で最も大人数の大会です。これだけの人数の対戦表をどうやって決めているのでしょう。って、実際のところは大部分はコンピュータが決めているのではありますが、大会の目玉であるシード選手については、ドローセレモニーとよばれる公開抽選会が行われ、ルールに則って人の手で決められます。シード選手は、128選手のうち32選手。グランドスラムのドローのシードの位置の決め方について調べました。
グランドスラムのドローの決め方
グランドスラムの試合方式は、トーナメント戦です。シングルスは出場選手数128、シード数は32、シードには、第1~32まで順位がついていて、1から順に強いとみなされる順番です。
シードは、強い選手同士が、早々に対戦しないようにするためのシステムです。→シードについてもっと詳しく
ドローとは、組み合わせを決めるための抽選のことで、その結果できた組み合わせのこともドローと言います。この場合は出来上がったトーナメント表のことです。ドロー表、ドロートーナメント表、組み合わせ表等々すべて同じものを指します。
トーナメント表を選手名が縦に並ぶように見たとき、便宜上、一番上をライン1とし、以下順番に、ライン2、ライン3・・・とライン128まで、トーナメント表の位置をライン番号で呼びます。最初の64ラインをトップハーフ、65以降をボトムハーフと呼びます。
シード選手については、ラインの位置が決まっていて、この部分をドローセレモニーで抽選します。
シード以外の選手については、コンピュータがランダムに位置を決めています。
グランドスラムのシードの位置
シードのラインの位置は、グランドスラムのルールブックで、次のように決まっています。色を付けて図にしてみました。
- 第1シード■ ライン1
- 第2シード■ ライン128
- 第3~4シード■ ライン33または96
- 第5~8シード■ ライン32、64、65、97
- 第9~12シード■ ライン17、49、80、112
- 第13~16シード■ ライン16、48、81、113
- 第17~24シード■ ライン9、24、41、56、73、88、105、120
- 第25~32シード ライン8、25、40、57、72、89、104、121
色のバーが長いほど上位のシードです。トーナメント表上にきれいに散らばって配置されていますね。上位の選手ほど下位の選手と優先的に当たるようにあたるようになっていて、下位の選手ほど上位の選手と当たりやすいようになっています。
第1、第2シードはドローの両端。第3、第4シード■は、第1、第2シードと準決勝まで当たらないラインに配置されます。
第5~8シード■は、第1~4シードと準々決勝まで当たらない位置で、第9~12シード■とは4回戦で対戦する位置となります。
というわけで、シードには32段階の順位がついているものの、有利さのレベルは上の図での色ごとに同じです。
グランドスラムのシードのドローの決め方
第1、第2シードは両端と決まっていて、抽選しません。
抽選は、上の図の、色ごとに行われます。
例えば、黄色にマークした2つのラインに第3シードと第4シードのどちらが入るかを抽選します。
緑色にマークした4つのラインの位置については、第5~8シードの選手分を抽選します。そして、青くマークした4つのラインについて、第9~12シードの選手分、紫にマークしたラインについては、第13~16シードの選手分、、、というように抽選していきます。
まとめ
グランドスラムのドローは、あらかじめ位置が決められたシード以外はコンピュータが決める。シードはシード順で分けられた区切りごとに、公開抽選が行われる。
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