テニスのグランドスラム、年間初戦を飾るのは、1月に開催される「全豪オープン」です。真冬の北半球とは逆の、真夏の南半球で開催されます。
全豪オープンの会場は、オーストラリアのメルボルン・パーク。会場マップや場所、日本との時差などについて、そして、エクストリームヒートポリシーなるものが話題となるメルボルンの1月の気候についてもチェックしてみました。
全豪オープン会場マップ
公式サイトのマップはこちら。(2023/1/16リンク先更新)
公式サイトによるとメルボルン・パークには、合計39面のコートがあります。ハードコートが33面、うち8面が屋内、そして6面のクレーコートがあります。
メインコートは、画面中央左寄りの、ロッド・レーバー・アリーナ。ほかに、5つのアリーナがあります。客席のキャパは、次の通り。
- ロッド・レーバー・アリーナ 15,000
- マーガレット・コート・アリーナ 7,500
- ジョン・ケイン・アリーナ 10,500
- 1573アリーナ 約3,000
- コート3 約3,000
- KIAアリーナ(2022年新設) 5,000
「KIAアリーナ」は、2022年に新しくお目見えしたアリーナです。キャパは5000で、メイン会場であるロッドレーバーアリーナの右側です。また、Centrepieceも新しいイベント会場です。
Our new 5000 seat show court was today named Kia Arena in recognition of the @australianopen’s 21-year partnership with Kia. History in the making at #AO2022 on this premium stadium. pic.twitter.com/reSTnakmuX
— Craig Tiley (@CraigTiley) January 4, 2022
ロッド・レーバー、マーガレット・コートは、どちらも、往年の偉大なオーストラリアのテニス選手の名前です。
ジョン・ケインとは、1980年代にメルボルンでの全豪オープン開催維持に貢献したビクトリア州知事の名前で、2020年12月からアリーナの名前になりました。
1573とKIAはスポンサーの名前です。
人名がついている3つのコートは屋根が開閉します。
メルボルン・パークは、空から見るとこんな感じです。
出典:wikipedia
全豪オープンの会場は、青いテニスコートが見えている細長いエリアです。
ちょっと紛らわしいですが左手奥にある大きなスタジアムは、クリケット・グラウンドで、右手の奥に半分見えているのはサッカー&ラグビーのグラウンドです。
2023年、メルボルン中心部方面から会場を撮ったものがこんな感じで、グラウンドのコートにも客席がついているのが見えます。
全豪オープンのコートのサーフェスの種類
全豪オープンのコートのサーフェスは、
- ハード
開閉式の屋根がついたスタジアムもありますが、屋外ハードコートです。ハードコートの種類は、2020年から、
- GreenSet
が採用されています。
1988~2007年はRoundAceが、2008~2019年はPrexicushionが使われていました。
全豪オープンの開催地
全豪オープンの開催都市は、
- オーストラリア・メルボルン
世界地図で見るとここです。
メルボルン周辺を拡大してみると、全豪オープン会場のメルボルンパークは、メルボルン中心部から東南方向にあります。距離は1キロほどで歩けない距離ではありません。
メルボルンの街中には、トラムと呼ばれる路面電車が走っていて、メルボルン・パークまで無料で乗れます。
会場内には、トラムの停留所が2か所あります。
全豪オープンの時差
全豪オープン開催時のメルボルンでは、サマータイムが実施されています。日本との時差は、
- 2時間
メルボルンのほうが2時間進んでいます。例えば、メルボルンの正午は、日本では午前10時です。
全豪オープンの気候
メルボルンの1月の気候を一言で言うと、
- 暑いし涼しい
なんともわかりにくいですが、メルボルンは、1日に四季がある、といわれるほど、目まぐるしく天気と気温が変わることで有名です。
オーストラリアの気象庁のデータによれば、メルボルンの1月の平均気温と湿度は、
- 平均最高気温 25.9℃
- 平均最低気温 14.3℃
- 平均湿度 47%
涼しそうですね。ところが「平均」というのは、振り幅がとっても大きい中の平均なのです。
メルボルンで1月に記録された最高気温と最低気温は、
- 最高気温記録 45.6℃
- 最低気温記録 5.5℃
実に40℃以上の開きがあるのです。
メルボルンでは、1日の中で20度以上の気温の差があるのはごく日常です。晴れれば40℃に達する一方で、雨が降れば20℃ほどにしか気温が上がらない1月の日もあって、昨日と今日の気温差が20℃というのも日常です。だから、メルボルンは、暑いし寒い。
メルボルンの気候区分は、西岸海洋性気候(Cfb)。日本で言うと、栃木県の日光や那須高原と同じ区分。世界で言うとロンドンやパリなどヨーロッパの典型的な気候なのですが、ヨーロッパとは違い、その暑さで有名な全豪オープンでは、「エクストリーム・ヒート・ポリシー」という熱中症対策があらかじめ決められています。
まとめ
全豪オープンの会場は、オーストラリア南東部のメルボルンにある、メルボルン・パークである。メルボルン中心部にほど近い会場は、39面のテニスコートを備えている。大会中の日本との時差は2時間、気候は暑かったり寒かったりする夏。
おまけ 過去の会場マップ
2022年のマップはこれです。
2021年のマップは、コロナ対策で、3つにゾーン分けがされていました。各ゾーンごとに、観客のキャパシティが決まっていて、行き来はできません。
また2021年には、メルボルン・アリーナが、ジョンケイン・アリーナと名前を変えました。→ジョンケインとは?
2019~2020年のマップでは、ジョンケイン・アリーナが、メルボルン・アリーナという名前です。
この全豪オープン公式サイトのマップはこちら(pdf)。拡大できます。
会場マップを見ると、27面のハードコートと8面のクレーコートがあります。合計35面。
このマップ画面中央上部には「エミレーツ・スカイデッキEMIRATES SKYDECK」と書かれた道がありその右隣にコート16、17、18と並んでいます。これらのコートは、プラクティス・コートに割り当てられ、橋のようになっているスカイデッキから練習風景を見ることができました。
Serena is hard at work on practice court 17 this morning. #AusOpen pic.twitter.com/2pWDxuqg
— #AusOpen (@AustralianOpen) 2013年1月10日
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