ATPとWTAの違いとは?ITFって何?

テニスのニュースを見ると、ATPやWTAという言葉が出てきます。これらはテニスを仕切っている団体名です。そしてテニスの大ボスはITFだというのですが。。。ATPやWTA、ITFとは何か、そしてそれらの違いな何かについて調べました。

ATPとは

ATPは、「Association of Tennis Professional 」の略で、日本語では「男子プロテニス協会」と訳されています。

英語名には男子と入っていませんが、日本語訳の通り、ATPは、男子プロテニスを統括する団体で、男子プロテニスの世界ツアーを運営しています。男子テニスの世界ランキングとして知られる「ATPランキング」も発表しています。

ATPは、男子のプロのテニス選手の権利や利益を守るために、1972年に設立されました。

ATPの本部は、イギリスのロンドンにあります。そのほか、モナコ、アメリカ・フロリダ州のポンテべドラビーチ、そしてオーストラリアのシドニーに支部があります。

WTAとは

WTAは、「Women’s Tennis Association」の略で、日本語では「女子テニス協会」と訳されています。

WTAは、女子のプロテニスを統括する団体で、女子プロテニスの世界ツアーを運営しています。女子テニスの世界ランキングとして知られる「WTAランキング」も発表しています。

WTAは、女子テニスのよりよい未来のために、1973年に設立されました。前身となったのは、1970年にアメリカ・ヒューストンで開催された初めての女子だけのテニス大会、バージニア・スリム・トーナメントです。

それまで、女子テニスはすべて、男子テニス大会のおまけのような存在でした。賞金にも男女に大きな格差があり、テニス大会の興行主が大儲けしていたそうです。女子選手はいわば虐げられた存在でした。その不公平に声を上げるため、開催されたのが、女子のためのニス大会、バージニア・スリム・トーナメントでした。

WTAの本部は、アメリカ・フロリダ州のセントピータースバーグにあります。そのほか、イギリス・ロンドンと中国・北京に支部があります。

ATPとWTAの違い

ATPとWTAの違いは、

  • 男子か女子かの違い

です。

ATPに女子選手は参加することはできないし、男子がWTAに参加することもできません。

同じ点は、どちらも

  • プロテニスを統括している団体

という点です。

混合ダブルスはどっち?

男女がペアを組む混合ダブルスは、どちらにも属していません。プロ選手による混合ダブルスの公式戦は、国別対抗戦のホップマンカップやオリンピック、個人戦では、グランドスラムだけで行われるイベントです。そしてこれらの大会は、ATPでもWTAでもなく、ITFが統括団体となっています。

ITFとは

ITFは、「International Tennis Federation」の略で、日本語では「国際テニス連盟」と訳されています。

ITFは、世界のテニス全体を統括する団体で、テニスのルールや規則を設定しています。

ITFでは、プロテニスのほかに、ジュニア、シニア、車いす、ビーチテニス、国別対抗戦の国際大会を組織しています。

プロテニスでは、テニス界最高峰のグランドスラムと、最下層のITFサーキットの担当です。また、プロ選手が出場する国別対抗戦のフェドカップやデビスカップを主催、ホップマンカップ、そしてオリンピックやパラリンピックを管轄します。

ITFは、1913年に発足、もともとは、ILTF、国際ローンテニス連盟という名前でしたが、1977年に、芝生を意味するローンという言葉を取り、ITFになりました。本部は、イギリス・ロンドンにあります。

まとめ

ATPは男子プロテニスの統括団体、WTAは女子プロテニスの統括団体、ITFはテニス全体の統括団体である。