※2019/9/15追記 報道によると、大坂選手は、東レパンパシ2019開幕前の記者会見で、コーチを変えようと思ったのは自分の直感であり、コーチが間違ったことをしたわけではなく、自分に変化をつけようと思った、と述べました。
※2019/9/13追記 大坂選手は、バインコーチの後任であったジェンキンスコーチとの契約解消を発表しました。報道によれば、以後今季終了までは、父のフランソワさんがコーチを務め、オフシーズンに次のコーチを決めるということです。
Thank you 🙏 pic.twitter.com/lezK48041H
— NaomiOsaka大坂なおみ (@Naomi_Osaka_) September 12, 2019
”みなさんにお知らせです。ジェイ(コーチ)とはもう一緒にウィごとをしません。一緒に過ごした時間やコート内外で学んだことをすごく感謝しています。でも今が変化にちょうどいい時期だと感じています”という内容です。
—追記ここまで–
サーシャ・バインコーチのもと、全米・全豪とグランドスラム2連勝を飾った大坂なおみ選手が、コーチとの契約を解消したというニュースは、日本にも世界にもあまりにも衝撃でした。関係解消のみが発表され、大坂選手もバインコーチも理由を語らなかったため、世界中がなぜ??と憶測合戦が展開されてきました。
そしてドバイテニス選手権出場を前に、大坂選手が、ついに自らその訳を語ったのでした。
大坂なおみのコーチ解任理由
報道によると、一番の理由は、
- チームのエネルギーを変えるため
Osaka said the primary reason for the decision was to change the energy on her team. wtatennis.comより
また、大坂選手は、
- 成功よりも幸福感が大切だから
I think my reason is I wouldn’t put success over my happiness. That’s my main thing
The biggest thing is I don’t want myself to think to be successful I have to put success over happiness, wtatennis.comより
とも語りました。
テニスのキャリアで成功しようと考える自分にはなりたくない。
特に昨年のボルボカーオープンやチャイナオープンでうまくいかなかったときから、周りの人と幸福感をもっていられることを考えるようになったそうです。
つまり、バインコーチの解任は、
- 大坂選手自身の決断だった
ということです。
解任を考えるようになったのは、
- 全豪オープン開催中から
全豪オープンの時にはすでに二人は不和に陥っていたそうです。大坂選手は、
- たぶん気付いている人もいたと思います
と言っています。
とはいえ、もちろんバインコーチにはとても感謝しているし、悪いことを言うつもりはない、ということです。
そして、「金銭トラブルでの契約解消」という世間の噂に対しては、
- それは違う。それを聞いてとても傷ついた
Everyone thinks it was a money-related issue, but it wasn’t. For me, that’s one of the most hurtful things I’ve ever heard. wtatennis.comより
と語りました。家族よりも長い時間を共に過ごす大切なチームのメンバーにそんなことはしない、とも語り、大坂選手にとっては驚きの憶測だったようです。
現在の心境は?
- 全豪時に比べて、とてもハッピー
と言っています。全豪の時は、毎日とても悲しそうに見えたと言う人もいたそうです。
チームのみんなも、変化を受け入れて前向きになって支えてくれるということです。
- 今はいわば移行期間なのであり、未来がどうなるのかとても楽しみ
とも語りました。
今後のコーチは?
専任コーチは、
- BNPパリバオープンまでに探す
ということです。
コーチに求める重要なことは、
- ポジティブなマインドセットであること
ネガティブなことばかり言う人は最悪だそうです。
それから、
- 自分にストレートに何でも言ってくれること
ドバイテニス選手権にコーチとして帯同と報道されている、吉川コーチについては、
- いわゆるわたしのコーチというコーチではないのだけれど、16歳の頃からずっとお世話になっている人でわたしのテニスをよく知っている人
と言っています。
まとめ
大坂選手は、自分の人生と、長い時間を共に過ごす自分のチームをポジティブでハッピーなものにするため、バインコーチと契約解消の決断をした。
引用元のWTAの記事はこちら。
感想
思えば、全豪時の選手ボックスのバインコーチは、それまでとちがってとても怖い顔をしていることもありました。それだけ真剣なんだなとか、コーチになったのは大坂選手が初めてということから、コーチっぽくなったのかな、とか想像していましたが、不和もあったのですね。
バインコーチといえば、笑顔やポジティブさが印象的で、大坂選手も前は、彼はとてもポジティブと言っていましたが、今回はどうやらまったく逆の状況になっていたように感じました。
それにしても21歳で、成功よりも幸福感が大切なんて言える大坂選手はすごい。バインコーチはこのWTAの記事をどんな心境でみているのでしょう。バインコーチもまた重圧と戦っていたことでしょう。バインコーチが語る日も来るのでしょうか。
ともあれ、テニスファンとしては、大坂選手もバインコーチもこれからも活躍を楽しみにしています。
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