大坂なおみ選手を世界No1に導いたサーシャ・バイン氏が新しくコーチする選手を決めました。それは、フランスのムラデノビッチ選手。いったいどんな選手？
出典：wtatennis.com
追記2：2020年9月 ヤストレムスカと終了
2020年全米オープン終了後、ヤストレムスカ選手は、バイン氏とのコーチ契約解消を発表しました。
I would like to announce that after the Us Open, I decided to stop my cooperation with Sasha Bajin. I want to thank him for everything and wish him a good luck! It was a good experience for me.💪🏼 pic.twitter.com/siDNJ1rc3W
— Dayana Yastremska (@D_Yastremska) September 10, 2020
バイン氏は、目標は同じだが、道のりが違った、コロナの影響でこの半年、会って一緒に練習することができなかったことも一因であろうと言っています。
ヤストレムスカ選手は、8月のウェスタン＆サザンオープンで大坂なおみ選手と対戦、大坂選手の勝利にバインコーチが祝福のメッセージをツイートしたところ、ヤストレムスカ選手が怒りの応戦という場面がありました。
ツイッターより
”おめでとう、大坂なおみとチーム。今日は大坂のほうが優れていた。幸運を祈る”
”あなたにとっては私が最高の選手だといつも思っていたのに。たとえ私が負けた時でも”
追記：2020年のサーシャの新しい選手はヤストレムスカ
Rising star Dayana #Yastremska has announced Sascha Bajin as her new coach for the 2020 season
Read more > https://t.co/SXspYglRsD pic.twitter.com/XOt7pm7eD6
— Live Tennis (@livetennis) November 22, 2019
ムラデノビッチ選手の後、サーシャ・バイン氏が新しくコーチするのは、ウクライナのヤストレムスカ選手です。
ヤストレムスカ選手は2000年5月生まれの19歳。身長175センチ、右打ちで、2019年末の世界ランキングは22位です。
—追記ここまで
サーシャの新しい選手はムラデノビッチ
サーシャ・バイン氏が、大坂選手の次に契約を交わした選手は、
- クリスティナ・ムラデノビッチ
出典：wtatennis.com
ムラデノビッチ選手は、1993年5月フランス生まれの25歳で、身長184センチ、右利き。5/9発表の世界ランキングでは、シングルスが63位、ダブルスでは3位です。自己最高ランキングは、シングルスが2017年の10位、ダブルスでは2016年の2位。つまり、とても強い選手の一人です。
グランドスラムでの最高成績は、シングルスでは、全豪オープンとウィンブルドンで3回戦進出、全仏と全米では準々決勝進出、ダブルスでは全豪全仏で優勝、ウィンブルドンと全米では準優勝です。また、グランドスラムでしか行われない混合ダブルスでも2013年のウィンブルドンと2014年の全豪で優勝しています。
ムラデノビッチ選手は元ハンドボール選手の父、元バレーボール選手の母、そして兄弟がサッカープレーヤーというスポーツ一家の一員です。
両親はセルビア出身でフランスに移民しました。
ムラデノビッチ選手がテニスを始めたのは8歳の頃。ジュニアで活躍し、2007年には欧州14歳以下の部でチャンピオンに輝きました。2009年には全仏オープンジュニアの部で優勝し、ジュニアの世界ランキング1位になりました。その年、プロ転向。
2011年には、WTAの下位カテゴリーの大会でプロ初優勝しました。翌2012年にはトップ100入りを果たし、WTA125Kの大会で初優勝。2015年にはWTAツアーの決勝初進出しトップ50入り。同年全米オープン後にはトップ30入りも達成しました。そして、WTAツアー初優勝を飾るのは2017年のサンクトペテルブルクでのことでした。同年10月、世界ランキングトップ10入り。
しかしながら、2018年からはシングルスのランキングが落ち込み、今年3月には68位、現在少し復活して63位。
ムラデノビッチ選手は現在ドバイ在住。2017年にはティエム選手との交際が報道されています。
サーシャはどのような経緯でコーチに？
ムラデノビッチ選手によると、サーシャコーチが大坂選手との契約を解除してすぐに、ムラデノビッチ選手からサーシャコーチにコンタクトしたそうです。
その前にも、サーシャコーチがセリーナ・ウィリアムズ選手のチームを離れたときに、チームに入ってもらう話があったそうですが、その時にはお流れとなりました。
ムラデノビッチ選手は、サーシャを人としてもコーチとしても大好きで本当に信頼できる人、と言っています。
大坂選手の後の、サーシャコーチには、たくさんのオファーが舞い込んでいたそうでが、他の選手を選ぶんじゃないかとムラデノビッチ選手は不安だったそうです。今は自分を信じて選んでくれたことをとてもうれしく思っている、と述べています。
ムラデノビッチ選手はチームは、本当に信頼できる人だけと、という本人の希望により、このところは母を中心に家族や身近な人のみで、専任コーチを付けていませんでした。そんな中今回、サーシャ・バイン氏は、フルタイムのコーチとしてチーム・ムラデノビッチの一員となりました。
サーシャコーチの方も、どんな相手にも勝てると僕が心から思える選手としか仕事をしない、ムラデノビッチ選手が今の自分が最も力になれる選手だと思ったから決めた、と述べています。
大坂なおみvsムラデノビッチのこれまでの戦績は
大坂vsムラデノビッチのこれまでの戦績は、
- 大坂 2-1 ムラデノビッチ
今年もすでに2回対戦しています。詳細は次の通り。
- 2019年 BNPパリバオープン2回戦 勝者大坂 6-3 6-4
- 2019年 ドバイテニス選手権2回戦 勝者ムラデノビッチ 6-3 6-3
- 2018年 ドバイテニス選手権2回戦 勝者大坂 6-2 6-2
今年のドバイテニス選手権は、大坂選手とサーシャコーチが袂を分かった直後の大会でした。そして1回戦Byeだった大坂選手にとっては2回戦が初戦でした。世界中が分裂騒動に大騒ぎして、大坂選手はそれに大きく影響を受けていたのでした。この時もう、ムラデノビッチ選手はサーシャコーチにアプローチしていたのですね。
まとめ
サーシャ・バイン氏が大坂なおみ選手の次のコーチ先に決めたのは、シングルス世界ランキング元10位のムラデノビッチ選手。お互いにチームを組むベストのタイミングでベストの相手であるとしている。
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