グランドスラムの混合ダブルスのファイナルセットでは「スーパータイブレーク」が採用されています。また、ATPやWTAのツアー大会のダブルスでもスーパータイブレークが採用されています。スーパータイブレークとは何でしょうか。ふつうのタイブレークとどう違うのでしょうか。
タイブレークとは
タイブレークとは、同点決勝のことです。
スーパータイブレークとは
スーパータイブレークとは、「10ポイント・マッチタイブレーク」のこと。
- 2ポイント以上の差をつけて、10ポイント先取したほうが勝ち
というルールで
- 最終セットの代わりに行われるゲーム
です。
スーパータイブレークでは、ラブ、フィフティーン、サーティ・・・というテニス独特のポイントの数え方をせず、0、1、2、3・・・と整数で数えていきます。
スーパータイブレークが行われるタイミングは、
- 3セットマッチのセットカウントが1-1となったとき
- 5セットマッチのセットカウントが2-2となったとき
です。試合の勝敗を決める最終セットの代わりに、行われます。スーパータイブレークの勝者がその「試合の勝者」となります。
マッチタイブレークにはこのほかに、7ポイント先取の7ポイント・マッチタイブレークもありますが、スーパータイブレークは10ポイント先取の方を指しています。
ふつうのタイブレークとは
テニスで単に「タイブレーク」と呼ぶのは、
- ゲームカウントが6-6になった時、そのセットの勝敗をつけるゲーム
のことです。そのセットが最終セットではない場合には、試合の勝敗を決めるものではありません。
ルールは、
- 2ポイント以上の差をつけて7ポイント先取したほうが勝ち
ポイントの数え方は、1、2、3・・・です。
スコアでは()や小さい文字で表された部分がタイブレークの結果です。
例えば、「76⁵」や「76(5)」と書き、この場合、5はタイブレークの敗者の方のポイントです。
テニスのセットでは、2ゲーム以上の差をつけて6ゲーム取ったほうがそのセットの勝者ですが、6-6になった時点でタイブレークを行う方式を「タイブレーク・セット」、2ゲーム差がつくまで試合を続ける方式を「アドバンテージ・セット」と呼びます。
スーパータイブレークとタイブレークの違いとは
というわけで、スーパータイブレークとタイブレークの違いをまとめると、
- スーパータイブレークは、セットカウントが同点の時に、試合の勝敗を決めるゲーム
- タイブレークは、ゲームカウントが同点の時にセットの勝敗を決めるゲーム
- 勝利に必要なポイント数
なぜタイブレークをするの?
タイブレークをする主な理由は、
- 試合時間の短縮
です。
まとめ
テニスのスーパータイブレークは、セットカウントが同点の時に試合の決着をつけるため、そしてタイブレークはゲームカウントが6-6の時にセット勝敗をつけるために行われるゲームである。