テニスのコートチェンジはいつ?エンドとは

テニスの試合では、対戦中にネットを挟んだコートの位置を選手が何度も入れ替わります。これをコートチェンジやチェンジオーバーやチャンジオブエンドと呼びます。ここではコートチェンジを使いたいと思います。
というわけで、コートチェンジはいつ行われるのか、そのタイミングについて調べてみました。

テニスのコートチェンジはいつ?

硬式テニスのルールブック、「ルールオブテニス」によると、

  • 各セットの第1ゲームの終わり、第3ゲームの終わり、その後の奇数ゲームの終わりごとにコートチェンジをする

The players shall change ends at the end of the first, third and every subsequent odd game of each set.
~2019 Rules of Tennisより

つまり

  • すべての奇数ゲームの後

テニスの1セットは、どちらかが2ゲーム以上の差をつけて6ゲーム取ったところで終了します。よって最少で6ゲームあります。最多は6-6でタイブレークが行われる場合は12ゲーム、2ゲーム差が付くまで続ける場合は、いくらでも多くなります。

各セットの後にコートチェンジする?

  • そうとは限らない

偶数ゲームでそのセットが終了した場合には、コートチェンジしません。

ルールブックには、

  • そのセットの合計ゲーム数が偶数でない限り、各セットの終わりにもコートチェンジをする。偶数ゲームでセットが終わった場合は、次のセットの第1セットの終わりにコートチェンジする

The players shall also change ends at the end of each set unless the total number of games in that set is even, in which case the players change ends at the end of the first game of the next set.

とあります。

タイブレーク中にはいつコートチェンジするの?

  • タイブレークでは、6ポイントごとにコートチェンジをする

During a tie-break game, players shall change ends after every six points.
~2019 Rules of Tennisより

タイブレークは通常、2ポイント以上の差をつけて7ポイント先取したほうが勝ちです。よって最少でで7ポイント、最多は限界なしです。

また、タイブレークのコートチェンジにはもう一つ他のルールも認められています。それは、

  • 1ポイントの後、その後は4ポイントごとにコートチェンジ

During a tie-break game, players shall change ends after the first point and thereafter after every four points.
~2019 Rules of Tennisより

というもの。とはいえ、多くの場合、最初の方の6ポイントごとの交代が採用されます。

コートチェンジの呼び方 エンドとは?

英語版のテニスのルールブックでは、コートチェンジのルールを

  • チェンジ・オブ・エンズ CHANGE OF ENDS

のタイトルで書いています。

2つのエンドを交代するからエンズと複数です。エンドはコートのネットを挟んでどちら側か、を指しています。しいて言えば陣地でしょうか。

日本語だと、コートチェンジのほうがピンときますね。英語ではコートチェンジと言うと、違うコートを使うという意味になってしまうようです。日本語のルールブックでは「エンドの交代」と訳されています。

またチェンジオーバーという言葉も用語というよりは一般的な「交換」や「交代」の意味でコートチェンジを表すのに使われます。2019年のグランドスラムルールブックでは、チェンジオーバーchangeoverが使われています。

まとめ

テニスのコートチェンジは、奇数ゲームの後に毎回行われる。タイブレークでは6ポイントごとである。