年間最初のグランドスラム、全豪オープンでは、2019年から最終セットに10ポイント先取のタイブレークのルールが採用されました。グランドスラム第2戦となる全仏オープンでは?
全仏オープン2022 最終セットのルール
2022/3/16に、グランドスラム委員会は、2022年のグランドスラムすべてで、最終セットに10ポイント・タイブレークを採用すると発表しました。今年試験的に採用し、来年以降については、未定です。
全仏オープン2022では、男女シングルスとダブルスと予選、車いすのシングルスとジュニアのシングルスにおいて、このルールが採用されます。
混合ダブルス、車いすのダブルス、ジュニアのダブルスでは、最終セットの代わりに、10ポイント・タイブレークの部分のみが行われます。
最終セットの10ポイント・タイブレークでは、最終セットでゲームカウント6-6となったとき、2ポイント以上の差をつけて、10ポイント先取した方が、勝者となります。
全仏オープン2021までの最終セットのルール
全仏オープンのこれまでの最終セットのルールは、
- 2ゲーム以上差をつけて決着
です。
いわゆる伝統的な、
- アドバンテージ・セット
の方式です。
アドバンテージ・セットは、最終セットでのみ適用され、そのほかのセットではタイブレークを行います。
どのセットでも、「2ゲーム以上の差をつけて6ゲーム先取で決着」というルールは変わりませんが、違いは、ゲームカウントが6-6となった時です。
全仏オープンの最終セットでは、「2ゲーム」差が付くまで試合を続けますが、ほかのセットでは、「2ポイント」以上の差をつけて7ポイント先取したほうが勝利というタイブレークを行います。
最終セットとは
最終セットとは、英語でファイナルセットfinal setやディサイシブセットdecisive setと呼ばれ、具体的には、男子シングルスなら第5セット、そのほかでは第3セットのことです。
グランドスラムでは、男子シングルスが「3セット先取」、女子シングルスなどそのほかは「2セット先取」のルールが採用されています。
よって、男子シングルスでは、セットカウントが2-2となった時の第5セット、そのほかでは、セットカウント1-1となった時の第3セットのことを「最終セット」と言います。
そこまで同点ですから、最終セットは、その試合の勝負を決定します。ゆえにディサイシブセットとも言われます。
その最終セットで、ゲームカウントが6-6となった時、その試合の勝敗は、タイブレークではなく、アドバンテージ・セットで決着をつけるということです。
Sanei Industry テニス用スコアボード(STB001)
まとめ
全仏オープンでは、2021年まで試合の勝敗を決める最終セットの決着をアドバンテージ・セットでつけるていた。2022年には、試験的に10ポイント・タイブレークが採用される。
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