ウィンブルドンの最終セットのタイブレークのルールとは!

ウィンブルドンテニスは、2019年から、新しい最終セットのルールを導入しました。公式サイトでは、過去20年の大会のデータと選手や審判の意見を鑑み決定したと発表されました。いったいどんなルール?

ウィンブルドン2019からの最終セットのタイブレークルールとは

最終セットとは、3セット先取の場合第5セット、2セット先取の場合の第3セットのことです。セットカウントが、それぞれ2-2、1-1になった時にのみ行われることになるセットです。試合の勝負を決するセットであることから、ディサイシブセットとも呼ばれます。

そして、タイブレークとは、同点決勝のことです。

ウィンブルドンが2019年から採用している最終セットのルールは、つぎの通り。

  • 最終セットでゲームカウントが12-12となった時にタイブレークを行う
  • タイブレークでは、2ポイント以上の差をつけて7ポイント先取したほうが勝者(通常のタイブレークと同じポイント数)
  • この最終セットのタイブレークルールは、予選、男子、女子、混合、ジュニアに適用される
  • 車いすの部には適用せず、これまで通り2セット先取の通常のタイブレークセットを行う

これはウィンブルドン独特のルールです。

テニスの四大大会、グランドスラムでは、各大会ごとに最終セットのルールが違います。

→グランドラム各大会の最終セットのルール比較

一方、グランドスラム以外のテニス大会では、ほとんどの場合、最終セットであっても、他のセットと同じように、ゲームカウント6-6となったときには2ポイント以上差をつけた7ポイント先取で勝利、という通常のタイブレークを採用しています。

2018年までとはどう違うの?

2018年までのウィンブルドンでは、最終セットには、

  • アドバンテージ・セット

が採用されていました。

アドバンテージ・セットとは、

  • 2ゲーム差以上を付けて6ゲーム先取したほうが勝ち

というルールで、テニスではいわば、タイブレークの対義語になります。

なぜルールを変えたの?

最終セットをタイブレーク制にした主な理由は、

  • 試合時間の短縮

です。

試合が拮抗している場合、なかなか2ゲーム差がつかないことがあります。

テニス史上最長の11時間5分(3日)という試合時間を記録したのはウィンブルドンでの試合です。

球足が速い芝コートでは、試合がすごく短い場合もあれば、ラリーが少なくサーブゲームになって延々と2ゲーム差が付かない場合もあります。

あまりに長引く試合は、選手にも観客にもテレビ放送にも負担になるだけでいいことがありません。しかしながら、2ゲーム差をつけて勝敗が決まることが長きにわたるウィンブルドンでの伝統のルールなのであり、ウィンブルドンの醍醐味のひとつなのであり、選手にとってもファンにとっても、簡単に全米オープンのような商業優先風なタイブレークに変更することには抵抗があったと想像できます。分析と話し合いの結果、12-12というゲームカウントまではこれまでどおり、それ以上ならタイブレーク、という落としどころに決着しました。

それにしても12-12からタイブレークになるとは、今のところ、ウィンブルドンだけのユニークなルールです。

念のため、ここまで最終セットについて述べていますが、最終セット以外のセットは、これまでも、これからも、ゲームカウント6-6からのタイブレークセットです。

おまけ

ウィンブルドンは、1971年に初めてタイブレークを採用しました。ただし、最終セット以外で。そして1978年までは、8-8になった時点でタイブレーク開始でした。ポイント数は今と同じで2ポイント差をつけた7ポイント先取です。
6-6からタイブレークとなったのは、1979年からで、2018年までずっと同じルールでした。

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