ウィンブルドンでは、選手がみんな白いユニフォーム姿で登場します。厳しい規則は有名で、いわばウィンブルドンの風物詩のようなもの。規則違反を指摘される選手が毎年現れて、ニュースになります。さらにセンターコートにはイギリスならではのロイヤルボックスなる華麗なる一角があり、招待されたものの入場拒否されてしまった有名人が話題となることもありました。
というわけでウィンブルドンのドレスコートについて調べてみました。
ウィンブルドンのドレスコード 選手編
選手のドレスコードは明確に書かれています。
そのルールとは、
- ほぼ完全に白
というものです。
そして、
- テニスにふさわしい装いであること
も大切です。
白以外の色は1㎝以内の縁取りなどは許容範囲。
この白ルールは、ウェアだけでなく、シューズ、くつひも、靴底、ソックス、バンダナ、キャップ、リストバンド、ヘッドバンド、上着など身に着けるものすべてに適用されます。
そして下着もです。汗をかいて透けて見えるものや、はみ出して見えるものはすべて白でなければなりません。※追記 2023年より、女子選手は無地の色付きの下着の着用が可能となりました。(2023/6/30)→なぜ白じゃないといけないの?
医療用の装具も、どうしても必要な場合を除いては白でなければなりません。
このドレスコートは、試合の時だけでなく、公式練習の時にも適用されます。
ウィンブルドンのドレスコード 観客編
一般の観客のドレスコートは
- 公式にはない
のだそうです。
ただし、ロイヤルボックスやディベンチャーチケットには、ドレスコードがあります。ロイヤルボックスやディベンチャーチケットのエリアは一般の観客は入れない分けられたエリアです。
ロイヤルボックスでは、
- 着衣はスマート、スーツ/ジャケットとタイ等。女性は、視界の妨げになることもあるので帽子を着用しないこと。
と公式サイトにあります。
ディベンチャーチケットというセンターコートやNo.1コートのラウンジにも入れるチケットの場合のドレスコードは、
- スマートカジュアル
です。
ロイヤルボックスと違ってタイやジャケットは必要ありませんが、破れたジーンズやトレーニング用の服装などは許可されていません。(2018年のガイドより)
また、一般の観客に公式のドレスコードはないとはいえ、着用禁止のものはあります。
- アンブッシュ・マーケティングにあたるもの
- 政治的スローガンが書かれたもの
- 車輪のついた履物
アンブッシュ・マーケティングとは、公式スポンサー以外の企業が大イベントに便乗して宣伝活動をすることで、たとえば、企業の大きなロゴなどが入った服はアウトです。
もちろん、服に限らず、これらにあたるものは旗やプラカードなどどんなものでもだめです。
それから、逆に服を着ていないのもだめです。これは公共の場所ならどこでも同じですね。
また、くつ(履物)については、チケットを買った人のガイドに 、起伏のある会場内を歩くために、楽な履物comfortable footwearを履きましょう、とあります。ただしローラーシューズのようなものは禁止です。
公式ドレスコードがないとはいっても、スマートな服装が奨励されています。特にセンターコートやNo.1 コートで観戦する場合には暗黙のルールとなっているそうです。入場の条件としても、係員の指示に従わない場合にはつまみ出されてしまうことが明記されています。
ウィンブルドンでは、保守的な服装が歓迎されるそうです。会場の平穏を乱すような服装や誤解を与えるような服装は避け、不快感を持たれないこぎれいな服装が、いちばん問題なくウィンブルドンを楽しむことができるでしょう。
ウィンブルドンのロイヤルボックスはどこ?
ロイヤルボックスは、センターコートに設けられています。センターコートのマップが次の通り。
南側中央にロイヤルボックスがあります。
ロイヤルボックスには、74席あります。座席は、ダークグリーンのロイドルームのものです。
ロイヤルボックスには、イギリス王室のほか、各国王室、政府要人、テニス界の重鎮、スポンサー、イギリス軍関係者、大手メディアなど世界の大物が招待されます。
ロイヤルボックスに招待されると、クラブハウスでのランチやお茶にも招待されます。
まとめ
テニスのウィンブルドン選手権では、選手には、ほぼ完全に白を身につけなければならないというドレスコードがある。一般観客には公式のドレスコードはないが、政治的スローガンや公式スポンサー以外の宣伝活動になる服装は禁止されている。ただし一般の観客が入れないロイヤルボックスの招待客やディベンチャーチケットの観客にはドレスコードがある。
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