通常、プロのテニス大会のシードは、世界ランキング順で決まります。世界ランキングを決めているのは、男子はATP、女子はWTAという団体です。しかしながら、ウィンブルドン選手権では、男子シングルスだけ独特の基準でシードを決めています。2019年はナダル選手が世界ランキング2位ながら、第3シードとなり、ナダル選手が不満を表しニュースになりました。ウィンブルドンのシードの決め方とは?
ウィンブルドン男子シングルスのシードの決め方
男子シングルスのシード数は32です。ウィンブルドンの公式サイトには、シードの決め方が掲載されています。
ウィンブルドンでは、世界ランキングのほかに、シード発表の直前2年間の芝コートでの成績が考慮されます。
計算の仕方は、
- 2019年の場合は、6/24発表のATPランキング(世界ランキング)のポイント
- 6/24の直前12か月の芝コートの大会における獲得ポイント数の100%を加える
- その前の12か月の芝コートの大会の獲得ポイント数の75%を加える
というわけで、今年と去年の芝コートの大会で成績が良かった選手が、有利になるようになっています。
ウィンブルドン女子シングルスのシードの決め方
女子シングルスのシードは、
- WTAのランキング順
つまり、女子の世界ランキング順です。ただし、
- 主催者側が、バランスの取れたドローにするため変更の必要があると判断した場合を除く
とも書いてあります。
これには、2018年のセリーナ・ウィリアムズ選手のケースが当てはまります。2018年のウィンブルドン開催時のセリーナ選手は12か月以上の産休があったため世界ランキングは181位でした。しかしながらセリーナ選手は、産休に入るまで長きにわたり世界のトップ選手でウィンブルドンでも7回優勝していました。よって、主催者側は、セリーナ選手はシードに匹敵する強い選手と考え、第25シードが適当としてシード入りとなりました。
しかしながら、男子のような直前の芝コートでの成績の加算はありません。
まとめ
ウィンブルドンのシードは、世界ランキングのほか、男子では直前2年間の芝コートでの獲得ポイント数が考慮される。
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